SalesforceのECI(Einstein Conversation Insights)とは?料金・使える条件・設定手順・Teams/Zoom連携まで完全解説

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SalesforceのECI(Einstein Conversation Insights)とは?料金・使える条件・設定手順・Teams/Zoom連携まで完全解説

この記事でわかること

  • SalesforceのECIとは
  • SalesforceのECIでできること
  • SalesforceのECIの導入によって営業組織全体が改善する理由
  • SalesforceのECIが利用可能なエディション
  • SalesforceのECIの設定手順
  • SalesforceのECIの活用例

執筆者 代表取締役社長 / CEO 杉山元紀

Salesforceの導入や活用のお困りごとはプロにご相談ください

  • SalesforceのECI(Einstein Conversation Insights)で何ができるのか分からず、自社の営業活動に活用できるか判断したい
  • ECIを導入したいが、料金やライセンス、利用できるエディションなどの条件を事前に確認したい
  • Salesforce ECIとTeams・Zoomを連携して商談分析を行いたいが、設定手順や運用方法が分からない
このようなお困りごとがありましたら、ぜひとも私たちStrhにご相談ください。Salesforceや営業・マーケティングに精通したコンサルタントが、御社に最適なソリューションをご提案させていただきます。まずはお気軽にお問合せください。 Salesforce活用についてまずは相談する

SalesforceのECIについて調べているものの「具体的に何ができるのか分からない」「自社のエディションや契約で利用できるのか判断できない」「TeamsやZoomとの連携や初期設定でつまずきたくない」と感じている方も多いのではないでしょうか。

SalesforceのECIは営業の会話データを文字起こし・分析し、商談の振り返りやコーチング、次のアクション管理を効率化できる機能です。

本記事ではSalesforceのECIでできることをはじめ他機能との違い、料金や利用条件、導入前のチェックポイント、設定手順、具体的な活用例までを整理して解説します。

Salesforceで履歴情報を効果的に蓄積・活用したいとお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。

参照:Salesforce(セールスフォース)とは?製品群や機能、メリット・デメリットを簡単に解説! | Strh株式会社(ストラ)

参照:【完全ガイド】Salesforceの使い方|初心者向け基本操作から応用テクニックまで解説 | Strh株式会社(ストラ)

SalesforceのECIとは何ができるツールなのか?

SalesforceのECI(Einstein Conversation Insights)は営業活動における会話データを可視化・分析し、商談の質や成果の向上につなげる機能です。これまで担当者ごとの属人的な情報として扱われがちだった商談内容をデータとして蓄積し、営業活動の振り返りや改善に活用できる点が特徴です。

本章ではSalesforceのECIでできることや、他のSalesforce製品との違いを整理しながら、どのような課題の解決に役立つのかを分かりやすく解説します。

SalesforceのECIでできること

SalesforceECIでできること

SalesforceのECIでできることは大きく「記録」「分析」「活用」の3つに整理できます。これにより営業担当者個人だけでなく、マネージャーや組織全体でデータに基づいた意思決定を行いやすくなります。

特徴としてまず挙げられるのが、通話内容を自動で記録し、商談内容を可視化できる点です。これにより、これまで記録が不十分だった会話内容も漏れなく蓄積できるようになります。次に会話データをもとに分析を行い、営業活動の改善につながる示唆を得ることができる点です。どのような会話が成果につながっているのかを把握するのに役立ちます。

さらに商談における重要なポイントを抽出し、次のアクションにつなげるための管理が可能になります。これにより対応漏れや認識のズレを防ぎながら、商談を前に進めることができます。

通話内容の自動文字起こし

SalesforceのECIはZoomやMicrosoft Teamsなどで行った通話内容を自動で文字起こしし、トランスクリプトとしてSalesforce上に保存できる機能です。これにより商談内容を後から正確に振り返ることができます。

これまでのように営業担当者の記憶やメモだけに頼る必要がなくなるため、記録漏れや認識のずれを防ぐことにもつながります。また商談内容を共通の情報として確認できるようになることで、チーム内での情報共有もスムーズになります。

会話データのAI分析

文字起こしされた通話データをもとに会話内容を分析できる点もSalesforceのECIの特徴です。例えば営業担当者と顧客の発話のバランスや会話の中で多く使われているキーワード、顧客が関心を示している内容などを把握するのに役立ちます。

これにより、これまで感覚や経験に左右されやすかった営業活動を、会話データをもとに見直すことができるようになります。また営業マネージャーにとっても、客観的な情報をもとに部下を適切に指導できるようになり、育成の精度向上にもつながります。

重要キーワードの自動抽出

商談の中で出てくる「価格」「競合」「導入時期」「次のアクション」といった重要なキーワードを自動で検出し、確認しやすい形で表示できる点もSalesforceのECIの特長です。

これにより商談で押さえておきたいポイントを見落としにくくなり、その後のフォローや判断にもつなげることができます。特に複数の商談を並行して管理するマネージャーにとっては、各案件の状況を効率よく把握するための手助けになります。

商談内容の自動記録

通話内容は関連する商談や取引先責任者レコードに自動で紐づけられます。これにより営業担当者が活動履歴を手動で入力する手間を減らすことができます。

その結果、CRMへの入力負担を抑えながらデータの更新率や精度の向上も期待できます。常に最新の情報を蓄積できるようになるため、組織全体でデータを活用しやすい環境づくりにもつながります。

SalesforceのECIと他機能・製品の違い

SalesforceのECIはSalesforceの中でも「会話データ」に特化した機能ですが、他にも営業支援に関わる製品や機能が複数存在します。そのため「何が違うのか分かりづらい」「どれを導入すべきか判断できない」というケースも少なくありません。

ここでは代表的な関連製品と比較しながら、それぞれの役割と使い分けを明確にします。違いを正しく理解することで、自社にとって最適な組み合わせを判断できるようになります。

Einstein for Salesとの違い

Einstein for SalesとSalesforceのECIの違いは分析の対象にあります。Einstein for Salesは商談の進捗や成約率、売上予測といった営業データをもとにどの案件が受注につながりやすいかを把握するための機能です。

一方SalesforceのECIは商談中の会話内容をもとに状況を把握し、商談の進め方を見直すための機能です。顧客がどのような点に反応しているのか、営業担当者がどのような話し方や提案をしているのかを確認するのに役立ちます。

つまりEinstein for Salesは営業活動の結果をもとに判断を支援する機能であり、SalesforceのECIは営業活動の過程を振り返り、改善につなげるための機能だといえます。両者をあわせて活用することで、結果とプロセスの両面から営業活動を改善できるようになります。

Sales Engagementとの違い

Sales EngagementとSalesforceのECIの違いは営業活動の進め方を整える機能か、商談の内容を振り返って改善する機能かという点にあります。

Sales Engagementはメール送信やタスク管理、次に取るべき行動の整理などを通じて、営業担当者が効率よく動けるように支援する機能です。営業活動の抜け漏れを防ぎ、日々の業務がスムーズに行われるような役割を担います。

一方SalesforceのECIは商談中の会話内容をもとに状況を把握し、どのような進め方が成果につながっているのかを確認するための機能です。営業トークや商談の進め方を見直したい場面で役立ちます。

つまりSales Engagementは営業活動を円滑に進めるための機能であり、SalesforceのECIは商談の質を高めるための機能だといえます。両者を組み合わせることで、営業活動の効率と商談の質の両方を改善できます。

SalesforceのECIはなぜ営業組織に必要なのか?

SalesforceのECIは単なる録音や文字起こしのための機能ではなく、営業組織全体の成果向上を支える仕組みとして活用できます。営業組織では商談内容が十分に共有されていなかったり、成果を出している担当者の進め方が属人的になっていたり、育成が個人の経験や感覚に依存していたりすることがあります。

本章ではSalesforceのECIがなぜ営業成果の向上につながるのか、また組織全体にどのような変化をもたらすのかを具体的に解説します。

SalesforceのECIで営業成果が向上する理由

ECI導入で営業組織全体が改善する理由

SalesforceのECIを活用することで営業活動を担当者個人の経験や勘だけに頼るのではなく、会話データをもとに見直しや改善を進めやすくなります。従来の営業現場では商談がうまくいった理由や失注した理由が担当者自身の感覚に委ねられやすく、組織として共有したり再現したりすることが難しい場面も少なくありませんでした。

一方SalesforceのECIを活用すれば、商談内容を文字起こしや分析によって可視化できるため、成果につながる行動や会話の傾向を把握できるようになります。その結果、営業担当者ごとの進め方のばらつきを抑えながら成果につながる営業プロセスを組織全体に広げることも可能になります。

トップ営業の商談トークを可視化し、組織全体で再現できる

営業組織では成果を出している担当者の進め方が属人的になりやすい傾向があります。トップ営業が高い成果を上げていても、質問の仕方や提案の流れ、顧客への返し方まで十分に共有されているとは限りません。そのため他のメンバーが同じように実践するのは簡単ではありません。

SalesforceのECIを活用すれば、成果を出している営業担当者の商談内容を会話レベルで確認できるようになります。どの場面で顧客の課題を深掘りしているのか、どの順番で価値を伝えているのかといった点を具体的に把握できるためです。

その結果、成果につながっている商談の進め方をチーム内で共有しやすくなり、営業活動の再現性を高めることができます。新人や若手営業にとっても実際の会話を参考にしながら学べるため、早い段階で業務に慣れることができます。

営業プロセスをデータで標準化し、成果のばらつきを減らせる

営業成果に差が出る理由の一つに担当者ごとに商談の進め方が異なることがあります。課題のヒアリングを重視する担当者もいれば、機能説明を中心に進める担当者もいるため商談の内容や成果にばらつきが生じます。

SalesforceのECIでは通話データをもとに受注につながりやすい商談の傾向を把握できるようになります。例えば顧客の課題を早い段階で確認できているか、価格の話に入る前に導入効果を十分に伝えられているかといった点を振り返ることができます。

こうした傾向をもとに営業プロセスを整理することで、成果につながりやすい進め方をチーム内で共有できるようになります。その結果、担当者ごとの差を抑えながら、成果の安定化にもつながります。

通話内容をもとに即時フィードバックでき、成長スピードが上がる

営業育成では具体的なフィードバックが成長のスピードに大きく関わります。ただし上司がすべての商談に同席できるとは限らず、担当者からの報告だけでは課題を正確に把握しにくいこともあります。

SalesforceのECIを活用すれば、実際の会話内容を確認しながらフィードバックできるようになります。どの場面で深掘りが足りなかったのか、どこで合意形成が弱かったのかといった点を会話の内容をもとに伝えることができるためです。

また営業担当者自身も自分の商談を詳細に振り返ることができ、改善すべき点を整理しやすくなります。その結果、指導の精度が高まり若手営業の立ち上がりや商談力の向上にもつながります。

SalesforceのECIの導入によって営業組織全体が改善する理由

ECIの導入で営業組織全体が改善する理由

SalesforceのECIは営業担当者一人ひとりのスキル向上に役立つだけでなく、営業組織全体のマネジメントや育成の進め方を見直すきっかけにもなります。これまで担当者の報告や感覚に頼りやすかった営業管理も会話データをもとに状況を把握できるようになるためです。

ここではSalesforceのECIの導入によって、組織全体にどのような変化が生まれるのかを解説します。

商談内容を可視化することで、マネジメント業務を効率化できる

営業マネージャーはすべての商談に同席できるわけではないため、担当者からの報告をもとに状況を把握する場面が多くなります。ただし報告だけでは情報が十分に伝わらなかったり、受け取り方にずれが生じたりすることもあります。

SalesforceのECIを活用すれば、実際の商談内容を後から確認できるためマネージャーは部下が対応している商談の状況を優先度に応じて確認しやすくなります。さらに重要なキーワードや会話の流れも把握できるため、問題のある商談を早期に発見できます。

その結果、すべての案件を細かく追いかけるのではなく重要なポイントを押さえながらマネジメントを進められるようになり、業務全体の効率が向上します。

通話データを活用し、若手営業の育成スピードを高められる

若手営業の育成では「何が良くて何が悪いのか」を具体的に理解させることが重要です。しかし従来は上司の主観的な評価や抽象的なアドバイスに頼る場面も多く、改善につながりにくいケースもありました。

SalesforceのECIを使うことで実際の商談データをもとに指導できるため、成功している営業の会話や自分の改善点を具体的に理解しやすくなります。どの質問が有効だったのか、どのタイミングで提案すべきだったのかを明確に把握できるためです。

これにより若手営業は短期間で実践的なスキルを習得しやすくなり、早期に戦力化できるようになります。

成功パターンを共有し、商談品質を組織全体で均一化できる

営業組織では個々のスキル差によって商談品質にばらつきが生まれやすい課題があります。このばらつきが大きいほど、成果の安定化は難しくなります。

SalesforceのECIを活用すると成果につながる商談の共通点を抽出しやすくなります。例えば顧客の課題を引き出す質問の順序や提案の進め方、クロージングのタイミングなどです。

こうした成功パターンを組織内で共有することで、誰が担当しても一定水準以上の商談ができる状態を目指せます。結果として商談の質が底上げされ、組織全体の営業力向上につながります。

SalesforceのECIは自社環境で利用できるのか?

SalesforceのECIを検討する際に多くの企業が気になるのが「自社の環境で本当に使えるのか」という点です。Salesforceはエディションや契約内容によって利用できる機能が異なるため、ECIも例外ではありません。

加えて利用可否は単にエディション名だけで決まるものではなく、関連ライセンスや連携ツールの状況によっても変わります。現時点で導入できると思っていても、詳細を確認すると追加契約や設定が必要になることもあります。

本章では利用可能なエディションや必要なライセンス、料金体系について整理し、自社で導入できるかどうかを判断できる状態を目指します。

SalesforceのECIが利用可能なエディション

SalesforceECIが利用可能なエディション

SalesforceのECIはすべてのエディションで利用できるわけではなく、主に中〜上位エディションを前提とした機能です。そのため現在の契約状況によっては追加契約やプラン変更が必要になるケースもあります。

特にSales Cloudの契約内容だけを見て判断すると、実際の利用条件との間に認識のズレが生じることがあります。まずは自社がどのエディションを契約しているかを確認し、そのうえでECIに必要な周辺ライセンスまで含めて整理することが重要です。

Enterpriseエディションで利用するための条件

EnterpriseエディションではSalesforceのECIを標準機能としてそのまま利用できるわけではなく、別途アドオンとしての契約が必要になるケースが一般的です。またSales Engagementや対応する音声・動画プロバイダーとの連携も前提になるため、単体での導入ではなく周辺機能との組み合わせを考える必要があります。

そのためEnterprise環境でECIを検討する場合は、現在の契約内容に加えてどのライセンスが必要になるのかを事前に確認することが重要です。営業部門だけで判断せず、Salesforce管理者や導入支援パートナーと一緒に確認を進めると認識のズレを防ぐことができます。

合わせて録音対象となる会議ツールや電話基盤が対応範囲に入っているかも早めに確認しておくと、その後の導入判断がしやすくなります。

Unlimitedエディションで追加設定なしに使える範囲

Unlimitedエディションでは一部のEinstein関連機能が含まれているため、Enterpriseと比較すると利用ハードルは低くなります。ただしECIのすべての機能が標準で使えるとは限らず、利用範囲には制限があります。

そのためUnlimitedエディションであっても、実際にどこまで利用できるのか、追加契約が必要かどうかを事前に確認することが重要です。特に会話分析や外部ツール連携の範囲は見落とされやすいポイントです。

「Unlimitedなら自動で全部使える」と考えて進めてしまうと、後から必要機能が不足していたと分かる場合があります。利用したい範囲が文字起こしまでなのか、分析やインサイト抽出まで含むのかを明確にしたうえで確認することが大切です。導入前に対象機能を具体化しておくことで、不要な追加費用や設定工数の発生を防ぐことができます。

SalesforceのECI利用に必要な追加ライセンスと契約条件

SalesforceのECIを利用するには専用のライセンスや関連機能の契約が必要になるケースがあります。特にSales Engagementや音声・動画記録に関する機能は密接に関係するため、単独での導入は難しい場合があります。

また通話データを扱う関係上、録音やデータ保存に関する社内ルールやコンプライアンスの確認も重要です。利用条件を満たしていないと、技術的には導入できても運用面で問題が生じる可能性があります。

導入を検討する際は単に機能の可否だけでなく、契約条件や運用体制も含めて総合的に判断することが重要です。加えてどのユーザーにライセンスを付与するのか、全社展開なのか一部チームで始めるのかによっても必要な費用と設計は変わります。

PoCから始める場合は対象部門と利用目的を絞って確認すると、導入判断に必要な情報を集めやすくなります。

SalesforceのECIの料金体系

SalesforceのECIの導入を検討するうえで、費用面は重要な判断ポイントになります。ただしECIは単体で明確な料金が提示されているケースが少なく、エディションや関連ライセンスとの組み合わせによって総コストが変わる点に注意が必要です。

そのため「いくらかかるのか」だけでなく、「どの条件で費用が発生するのか」を理解することが重要です。

SalesforceのECIの基本料金

SalesforceのECIはユーザー単位で課金されるアドオン機能として提供されることが一般的です。つまり、利用するユーザー数に応じて費用が変動する仕組みになっています。

また単独の製品としてではなく、Sales Engagementなどの関連機能とセットで提供されるケースも多いため、ECI単体の料金だけでなく、全体の構成でコストを捉える必要があります。

そのため正確な費用を把握するには、自社の利用人数や既存契約を踏まえて見積もりを取る必要があります。導入規模によってコストが大きく変わるため、事前の試算が重要になります。

SalesforceのECIで追加費用が発生するケース

SalesforceのECIの利用にあたっては基本料金以外に追加費用が発生する場合があります。特に影響が大きいのが、通話・会議ツールとの連携に関する部分です。

例えばZoomやMicrosoft Teamsとの連携にはそれぞれのツール側で録音機能や上位プランが必要になるケースがあります。また音声記録プロバイダーを利用する場合も、別途契約が必要になることがあります。

さらに通話データの保存容量や利用量に応じてコストが増加する可能性もあるため、運用後の費用も見据えておくことが重要です。想定外のコストを防ぐためにも連携範囲と利用頻度を事前に整理しておくと安心です。

SalesforceのECIを利用するためにプラン変更の必要性

現在契約しているSalesforceのエディションによっては、ECIを利用するためにプラン変更が必要になる場合があります。特にProfessionalエディションなどでは機能制限があるため、そのままでは利用できないケースもあります。

またEnterpriseエディションであっても、必要な関連機能が含まれていない場合は追加契約が必要になります。どの範囲まで利用したいかによって最適なプランは変わります。

そのためまずは現状の契約内容とECIで実現したいことを整理し、ギャップを明確にすることが重要です。無理に上位プランへ移行するのではなく、必要な機能だけを追加する選択肢も含めて検討するとコストを最適化できます。

SalesforceのECI導入前チェックリスト

SalesforceECIの導入前チェックリスト

SalesforceのECIは強力な機能ですが、事前準備をせずに導入すると「思ったように使えない」「現場に定着しない」といった課題が発生します。特に営業プロセスや運用ルールと密接に関わる機能であるため、導入前に整理しておくべきポイントがいくつかあります。

本章では導入時につまずきやすいポイントを先回りして整理し、スムーズに活用を開始するためのチェック項目を解説します。

SalesforceのECIの導入で最初に決めること

SalesforceのECIを効果的に活用するためには、まず「何のために導入するのか」を明確にすることが重要です。目的が曖昧なまま導入すると分析結果をどう活用すべきか分からず、形だけの運用になってしまう可能性があります。

例えば営業育成を目的とするのか、商談品質の改善を狙うのか、あるいは失注要因の可視化を重視するのかによって、見るべきデータや活用方法は大きく変わります。

また対象とするチームや商談の種類を限定することで、導入初期の運用負荷を抑えつつ、効果を検証しやすくなります。最初から全社展開を目指すのではなく、特定チームでのPoCから始めるのも有効です。

さらに評価指標を事前に決めておくことも重要です。例えば「次アクションの合意率」や「商談後のフォロー実施率」など具体的なKPIを設定することで、導入効果を測定しやすくなります。

SalesforceのECIのウェブ会議ツールとの連携要件(Teams/Zoom/他)

SalesforceのECIは通話やオンライン会議のデータをもとに分析を行うため、どのツールと連携するかが非常に重要です。特にZoomやMicrosoft Teamsなど日常的に利用している会議ツールとの連携可否は事前に確認しておく必要があります。

連携にあたっては単に接続できるかだけでなく、「録音データを取得できるか」「自動でSalesforceに連携されるか」といった点も重要です。会議ツール側で録音機能が有効になっていない場合、ECIの分析対象にならないため注意が必要です。

また管理者による設定や権限付与が必要になるケースも多く、現場だけでは対応できない場合があります。

さらに導入時によくあるつまずきとして、録音データの保存場所や連携タイミングの不一致が挙げられます。これらは事前に整理しておくことで回避できるため、「どのツールで録音するか」「どのタイミングでSalesforceに連携するか」を明確にしておくことが重要です。

SalesforceのECIの設定手順

SalesforceのECIは設定項目が複数に分かれており、正しい順序で設定しないと「通話が記録されない」「分析が動かない」といったトラブルが発生する可能性があります。

そのため事前に全体の流れを理解したうえで、段階的に設定を進めることが重要です。本章では管理者が実施する基本的な設定手順を順を追って解説します。

SalesforceのECIを有効化する

最初のステップはSalesforce上でEinstein Conversation Insightsを有効化することです。この設定を行わないと、以降の連携や分析機能は利用できません。

①Einsteinを有効化 

まず、設定を開き、クイック検索から「Einstein 設定 」を開き、「Einstein」を有効化します。

Einsteinを有効化 

引用:Conversation Intelligence(旧ECI)の初期設定方法|Sales Cloud|Salesforce サクセスナビ 

②Salesforce Goをクリック

設定画面から「Salesforce Go 」をクリックします。 

Salesforce Goをクリック

引用:Conversation Intelligence(旧ECI)の初期設定方法|Sales Cloud|Salesforce サクセスナビ 

③Einstein 会話を検索

その後 検索ボックスに「Einstein 会話」と入力し、Einstein 会話インサイトの[設定]ボタンをクリックします。

Einstein 会話を検索

引用:Conversation Intelligence(旧ECI)の初期設定方法|Sales Cloud|Salesforce サクセスナビ 

④Einstein 会話インサイトの有効化 

Einstein 会話インサイトの有効化をクリックします。

Einstein 会話インサイトの有効化 

引用:Conversation Intelligence(旧ECI)の初期設定方法|Sales Cloud|Salesforce サクセスナビ 

音声記録プロバイダーを接続する

SalesforceのECIは通話データをもとに分析を行うため、音声データを取得するためのプロバイダー連携が必要になります。

Sales DialerやRingCentralなどの音声プロバイダーを有効化する

Sales DialerやRingCentralなど対応している音声プロバイダーを選択し、連携を有効化します。どのプロバイダーを利用するかによって設定手順や取得できるデータの範囲が異なるため、自社の環境に合ったものを選ぶことが重要です。

また既存の電話システムとの整合性も確認しておく必要があります。

ECI API経由で外部音声プロバイダーを接続する

標準で対応していない音声プロバイダーを利用する場合は、ECI APIを活用して連携を行います。API連携には開発対応が必要になるため、技術的なリソースの確保も検討する必要があります。

特に独自システムを利用している場合は、この方法が現実的な選択肢になります。

音声記録連携後に動作確認を行う

連携設定が完了したら実際に通話を行い、データが正しく取得・分析されているかを確認します。

この段階で問題があると、後続の設定が正しく機能しない可能性があるため、事前に動作確認を行っておきましょう。

動画記録プロバイダーを接続する

オンライン商談の分析を行う場合は、ZoomやMicrosoft Teamsなどの動画プロバイダーとの連携が必要になります。

Zoomを接続しクラウド録音を有効化する

Zoomと連携する場合はSalesforce側でクラウド録音を有効にする必要があります。ローカル録音ではデータが取得できないため、設定ミスが発生しやすいポイントです。

正常に連携するためにも、Zoom側・Salesforce側の双方で設定を確認するようにしましょう。

Google Meetとのインテグレーションを設定する

Google Meetを利用している場合は連携設定を行うことで会話データの取得が可能になります。

ただし録音機能の利用条件や権限設定によってはデータが取得できない場合もあるため、事前に確認が必要です。

Microsoft Teams連携を有効化する

Microsoft Teamsとの連携では録音データの取得方法や保存先の設定が重要になります。

Teams側のポリシー設定によっては録音が制限されることもあるため、管理者設定を含めて確認しておくことが必要です。

動画プロバイダー設定後にオンへ切り替える

プロバイダーの設定完了後は、対象の動画プロバイダーを有効化(オン)する必要があります。有効化を行わない場合、設定済みでもデータは連携されません。

設定完了後はテスト通話を実施して正常にデータが取り込まれるか確認しましょう。

ユーザーに必要な権限を割り当てる

最後にECIを利用するユーザーに対して適切な権限を付与します。権限設定が不十分だと、機能が表示されない、データが閲覧できないといった問題が発生します。

Sales Engagementユーザーに会話インサイト権限を付与する

Sales Engagementを利用しているユーザーには、ECI関連の権限セットを追加で付与します。これにより通話データの確認や分析結果の閲覧が可能になります。

Unlimited/Performance利用者に同梱権限セットを割り当てる

対象エディションのユーザーにはあらかじめ用意された権限セットを割り当てることで、ECI機能を利用できるようになります。

設定漏れがあると一部機能が使えないため、対象ユーザー全員に適用されているか必ず確認しましょう。

Standalone Accessユーザーに適切な権限を付与する

ECIを単体で利用するユーザーについても適切な権限設定が必要です。利用範囲に応じて、閲覧のみか編集可能かなどを調整します。

運用ルールに応じて権限を設計することで、不要なアクセスや誤操作を防ぐことができます。

権限付与前の通話は処理対象外であることを理解する

ECIでは、権限付与前に実施された通話は分析対象にならない場合があります。そのため運用開始のタイミングには注意が必要です。

本格運用前に権限設定を完了させておくことで、データの取りこぼしを防ぐことができます。

SalesforceのECIの活用例

SalesforceECIの活用例

SalesforceのECIは導入しただけでは効果を発揮せず、具体的な活用方法を設計することで初めて価値を発揮します。特に営業現場では、「どう使えばいいのか分からない」という状態になると、定着せずに形骸化してしまうケースも少なくありません。

本章では実際の営業シーンを想定しながら、SalesforceのECIをどのように活用すれば成果につながるのかを具体的に解説します。

SalesforceのECIで営業コーチングを回す

SalesforceのECIは、営業コーチングの質と効率を大きく高めることができます。従来のように感覚や印象に頼るのではなく、実際の商談データをもとにした指導が可能になるためです。

例えば週次や隔週で商談レビューの時間を設け、ECIで記録された会話をもとに振り返りを行います。その際は「良かった点」「改善点」「次回のアクション」という流れでフィードバックを行うと、具体的な行動につなげやすくなります。

また1on1ミーティングでも活用することで、担当者ごとの課題に応じた個別指導が可能になります。成功している商談と比較しながら説明することで、理解度も高まりやすくなります。こうした運用を継続することで、営業組織全体の育成レベルを引き上げることができます。

SalesforceのECIで商談の「次アクション」の抜け漏れを防ぐ

商談において「次に何をするか」が曖昧なまま終わってしまうと、受注につながる確率は大きく下がります。特に会話の中では次のステップが話題に出ていても、記録されていないことで抜け漏れが発生するケースは少なくありません。

SalesforceのECIを活用すれば、会話の中で出てきた「次のアクション」に関する内容を後から確認できます。例えば「来週までに見積もりを提示する」「社内で検討して再度打ち合わせする」といった重要な発言を見逃さずに把握できます。

その内容をもとに商談レコードやタスクへ確実に落とし込むことで、対応漏れを防ぐことができます。結果としてフォローの精度が高まり、商談の前進率を向上させることにつながります。

SalesforceのECIで勝ちパターンをチームに展開する

SalesforceのECIを活用すると、受注につながった商談の共通点を分析しやすくなります。どのような質問をしていたのか、どの順番で提案していたのか、どのタイミングでクロージングしていたのかといった要素を具体的に把握できます。

これらの情報をもとに勝ちパターンを整理し、営業チーム全体に共有することで、組織全体の商談品質を底上げできます。単に事例を共有するだけでなく、プレイブックとして整理することで、誰でも再現しやすい形に落とし込むことも可能になります。

さらに定期的な共有会やレビューの場で活用することで、成功事例が継続的にアップデートされる仕組みを作ることも可能です。結果として個人依存ではなく、組織として成果を出せる営業体制を構築できます。

まとめ

SalesforceのECIは商談の会話データを可視化・分析することで、営業活動の質を高めることができる機能です。これまでブラックボックス化していた商談内容をデータとして蓄積することで、トップ営業のノウハウ共有や営業プロセスの標準化、フィードバック精度の向上が実現できます。

またエディションやライセンス条件、連携ツールによって利用可否や費用が変わるため、導入前には自社環境との適合性を確認することが重要です。設定や運用も含めて設計することで、初めて効果を最大化できます。

営業組織の成果を安定的に伸ばしたい場合は、まずは小規模なチームで試しながら活用方法を確立していくことが有効です。段階的に導入を進めることで、リスクを抑えながら営業組織の改善を実現できます。

ストラでは、Salesforceの導入や外部システム連携などはもちろん、現場への定着化支援やチェンジマネジメントまで一貫したSalesforce活用をご支援します。
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また、ストラのSalesforce導入支援や定着化支援、開発支援について、さらに詳しく知りたい方はこちらのページで紹介しています。

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執筆者 代表取締役社長 / CEO 杉山元紀

大学卒業後、株式会社TBI JAPANに入社。株式会社Paykeに取締役として出向し訪日旅行者向けモバイルアプリ及び製造小売り向けSaaSプロダクトの立ち上げを行う。
アクセンチュア株式会社では大手メディア・総合人材企業のセールス・マーケティング領域の戦略策定や業務改革、SFA・MAツール等の導入及び活用支援業務に従事。
株式会社Paykeに再入社し約10億円の資金調達を行いビジネスサイドを管掌した後、Strh株式会社を設立し代表取締役に就任。

▼保有資格
Salesforce認定アドミニストレーター
Salesforce認定Marketing Cloudアドミニストレーター
Salesforce認定Marketing Cloud Account Engagementスペシャリスト
Salesforce認定Marketing Cloud Account Engagement コンサルタント
Salesforce認定Sales Cloudコンサルタント
Salesforce認定Data Cloudコンサルタント

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