Salesforce認定資格とは?おすすめの資格や勉強方法について紹介
この記事でわかること
- Salesforceの認定資格とは?認定資格を取得するメリット
- Salesforceの認定資格の種類
- 各担当者に向けた、取得すべきSalesforceの認定資格
- Salesforceの認定取得を取得するためのコンテンツや学習スケジュール
執筆者 代表取締役社長 / CEO 杉山元紀
Salesforceを導入し、自社の顧客関係管理や営業支援に活用している企業は多いかと存じますが、そのSalesforceが公式で認定資格を設けていることをご存じでしょうか?
Salesforceでは、製品や職種ごとに認定資格が用意されており、Salesforceの資格は取得することによって製品知識やスキルを保持していることを証明できるグローバル共通の資格です。
そこで本記事では、自社でSalesforceを管理・運用し、これから更にSalesforceの活用を社内外に推進していきたいご担当者様に向けて、2023年に追加された新たな資格も含め、
Salesforce認定資格の概要や役割別に取得すべき資格、資格取得のための勉強方法まで解説します。
企業のDX化やデータ活用に伴い、Salesforce活用と管理者スキルは今後ますます需要が高まっていくと予想されます。
ぜひ自社のSalesforce活用最大化に向けて、Salesforceの資格取得だけでなく、Salesforceの活用について改めて体系的に学ぶためのご参考にしてください。
参照:Salesforce(セールスフォース)とは?製品群や機能、メリット・デメリットを簡単に解説!
目次
Salesforceの認定資格とは
Salesforceの認定資格とは、Salesforce社が提供する唯一の公式資格であり、Salesforceに関する専門知識とスキルを公式に証明する資格です。
Salesforceは世界中の企業で広く利用されており、Salesforceに関連する専門知識はビジネスにおいて高い需要があります。
Salesforceの認定資格を取得することで、Salesforceの各種機能やサービスを効果的に活用し、企業の業務効率化や顧客関係管理の向上に貢献するスキルを示すことが可能です。
またSalesforceの認定資格は様々な職種や役割、スキル習熟度に対応して資格が用意されています。
例えば、基本的な知識を証明する「Salesforce認定アドミニストレーター」や高度な開発スキルを示す「Salesforce認定Platformデベロッパー」、ビジネス分析に特化した「Salesforce 認定 CRM Analytics and Einstein Discovery コンサルタント」などがあります。
各資格は特定の業務分野に特化しており、受験者は自身のキャリアや目標に合わせて受験を選択することができるため、資格取得に向けた勉強が結果的にSalesforce製品の知識や活用スキルを高めてくれることにつながります。
そのようなSalesforceの認定資格について、次章以降では、Salesforce認定資格を取得することのメリットや資格取得に向けた勉強方法について紹介いたします。
Salesforceの認定資格を取得するメリット とは
世界中に数多くの保有者がいるSalesforceの認定資格ですが、取得することのメリットは何でしょうか?
もちろんSalesforceが世界中でシェアNo.1のCRMツールであり、認定資格もグローバル共通であることから、取得することのメリットが大きそうなことはご理解いただけるかと思います。
ではSalesforceの認定資格を取得することのメリットについて、具体的に大きく3つ紹介いたします。
Salesforceが提供するツールについて専門的な理解が得られる
Salesforceの認定資格取得には、Salesforceが提供するトレーニングプログラムやTrailheadと呼ばれる学習プラットフォームを活用することが推奨されます。
これにより、認定資格の学習者は専門的な知識とスキルを効率的に習得できます。
Salesforceは汎用的かつ詳細な設定が可能な故に非常に機能が多く、自社の運用に合わせて適切に機能を理解して使いこなすことが難しい場面もあります。
そのような場合に備えて、自社のSalesforce運用・管理ご担当者様が、体系的にSalesforceの機能を理解して、自社に適した運用を行うための知識やスキルを身に着けるために、Salesforceの認定資格は唯一無二の資格と言えます。
社内外からの信頼度向上につながる
Salesforceの認定資格を保有していることは、Salesforceに関連した知識やスキルに精通していることを社内外に証明することにつながります。
そのため社内においては、Salesforce管理を一任されたり、社外においてはSalesforceにかかわらずITツールに長けた人材である証明にもなり、営業活動やマーケティング活動でも効果的な場合があります。
またSalesforceを理解するためには、基礎的なインフラ知識やデータ周りの知識、実務における運用・活用のための知識が必須です。
Salesforce資格を取得することで、様々な部署や業界の担当者と協業し、コミュニケーションを円滑に取っていくことにもつながっていきます。
Salesforceを飛び越えたキャリアアップにつながる
Salesforce社は、企業へのSalesforce製品提供を通して、2019年から2024年の間に世界で420万人の新規雇用と1兆2,000億ドルの新しいビジネス収益を創出することを過去の調査で報告しています。
つまり国内外で業界や規模に関わらず、Salesforceを活用するためのエンジニアやマーケター、実務管理者の需要は高まっており、実際にそういった求人を目にすることも少なくありません。
Salesforceの認定試験に合格すると、公式に認定証が発行され、個々の専門性を市場に証明できることになります。
これにより、Salesforceに関連したキャリアの向上や転職の際に有利になることはもちろんのこと、最新のCRM製品知識に長けた人材と評価され、Salesforceの範囲を超えたメリットを享受することにつながります。
Salesforceの認定資格の種類
Salesforceの認定資格は現在大きく5つの種類に分かれています。
多くは基本資格と上位資格で構成されており、基本資格の合格後に上位資格を受験することが可能です。
資格の中には、複数の資格に合格しないと受験できない資格も用意されており、高いレベルでの専門的な知識やスキルが求められます。
そのため、Salesforceの認定資格はグローバルで非常に価値がある資格となっております。
それでは、まずはどのような資格があるのか紹介いたします。
アソシエイト
Salesforceを使い始めたばかりのユーザーを対象としたエントリーレベルの資格です。
Salesforceの基礎知識を取得することができ、コンサルタントや開発者といったスキルにつながっていきます。
■基本資格のみ
- Salesforce 認定アソシエイト
- Salesforce 認定 AI アソシエイト
管理者/CRMコンサルタント
Salesforce製品のシステム管理者として、運用や管理の他、ソリューションの設計や実装までができるスキルを身に着けるための資格です。
■基本資格
- 認定アドミニストレーター
- 認定 Data Cloud コンサルタント
- Salesforce 認定 OmniStudio コンサルタント
- 認定 CPQ スペシャリスト
■上位資格
- 認定上級アドミニストレーター
- 認定 Sales Cloud コンサルタント
- 認定 Service Cloud コンサルタント
- 認定 Experience Cloud コンサルタント
- 認定 Field Service コンサルタント
- 認定 Education Cloud コンサルタント
- 認定 Nonprofit Cloud コンサルタント
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開発者/アーキテクト
Salesforce製品のアプリケーションを設計・構築できるスキルを身に着けるための開発者向け資格です。
■基本資格
- 認定 Platform アプリケーションビルダー
- 認定 Platform デベロッパー
- 認定 Data アーキテクト
- 認定 Sharing and Visibility アーキテクト
- 認定 Development Lifecycle and Deployment アーキテクト
- 認定 Integration アーキテクト
- 認定 Heroku アーキテクト
- 認定 B2C Commerce デベロッパー
- 認定 JavaScript デベロッパー
- 認定 OmniStudio デベロッパー
- 認定 Identity and Access Management アーキテクト
- 認定 B2C ソリューションアーキテクト
■上位資格
- 認定上級 Platform デベロッパー
- 認定 B2C Commerce アーキテクト
- Salesforce 認定システムアーキテクト
- Salesforce 認定アプリケーションアーキテクト
- Salesforce 認定テクニカルアーキテクト
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アナリスト
Salesforce製品の一つであるTableauといった分析ツールの活用スキルや実務におけるデータ活用スキルを身に着けるための資格です。
■基本資格
- 認定CRM Analytics and Einstein Discoveryコンサルタント
- 認定セールスエキスパート
- Tableau Desktop Specialist
- Tableau Server Certified Associate
■上位資格
- Tableau Certified Data Analyst
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マーケター/コンサルタント
Account Engagement(旧:Pardot)を用いて、マーケティング施策におけるワークフローの設計や構築、実装をするための知識やスキルを身に着けるための資格です。
■基本資格
- Salesforce 認定 Marketing Cloud Account Engagement スペシャリスト(旧:Salesforce 認定 Pardot スペシャリスト)
- Salesforce 認定 Marketing Cloud アドミニストレーター
- Salesforce 認定 Marketing Cloud メールスペシャリスト
- Salesforce 認定 CRM Analytics and Einstein Discovery コンサルタント
■上位資格
- Salesforce 認定 Marketing Cloud Account Engagement コンサルタント(旧:Salesforce 認定 Pardot コンサルタント)
- Salesforce 認定 Marketing Cloud コンサルタント
- Salesforce 認定 Marketing Cloud デベロッパー
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まず取得すべきSalesforceの認定資格
Salesforceの認定資格は、製品や職種ごとに様々用意がされています。
一方でこれだけたくさんの認定資格が用意されていると、どの認定資格をどこから順番に取得すべきか迷われてしまいますよね?
次章以降では、自社におけるご担当者様の役割に応じて、どの認定資格をどういった順番で取得するべきか紹介いたします。
運用担当者向け
Salesforceの運用担当者向けにおすすめの資格は以下の2つです。
- Salesforce 認定アドミニストレーター
- Salesforce 認定上級アドミニストレーター
Salesforceのシステム管理者として運用を担うご担当者様は、まず「認定アドミニストレーター」の資格を取得しましょう。
認定アドミニストレーター資格を取得することで、Salesforceの基本的なカスタマイズや設定、管理に必要な知識やスキルが身につきます。
また、認定アドミニストレーター資格はSalesforceを代表する資格でもあるため、多くのSalesforceユーザーに認知されています。
更に高度な管理機能や自社に合わせたカスタマイズ、設定、管理を行いたい場合には、「Salesforce 認定上級アドミニストレーター」の資格取得がおすすめです。
認定上級アドミニストレーターは、認定アドミニストレーターの資格を取得後に受験が可能になります。
受験においても認定上級アドミニストレーターの資格は、Salesforceの管理を行っていた実務経験が特に重要になります。
利用者向け【営業担当者】
営業担当としてSalesforceを利用される方には以下の資格をおすすめします。
- Salesforce 認定セールスエキスパート
認定セールスエキスパートの資格は、セールスプロセスに関する幅広い知識が求められます。
そのため、Salesforceを用いたプランニングや潜在顧客のリサーチ、取引管理、パイプライン管理の効率化といった営業活動に欠かせないスキルを身に着けることができます。
環境構築・開発担当者向け
Salesforceの環境構築・開発担当者向けにおすすめの資格は以下の3つです。
- Salesforce 認定 Platform デベロッパー
- Salesforce認定 Platformアプリケーションビルダー
- Salesforce 認定上級Platform デベロッパー
まず開発者向けの認定資格については、必要なスキルや知識に応じて多くの認定資格が用意されているため、自身の業務に適した認定資格の選定が重要ですが、その中でも特に需要の高い認定資格をご紹介します。
開発のご担当者様は「認定 Platform デベロッパー」および「認定 Platformアプリケーションビルダー」の取得をまず目指しましょう。
どちらも認定資格の基本資格ですが、認定 Platform デベロッパーの資格は、Salesforce上でのカスタムアプリケーション開発やテストといったスキルが身につき、認定 Platformアプリケーションビルダーはカスタムアプリケーションの設計や構築、リリースといったカスタマイズのスキルが身につきます。
更に高度な上級資格である「認定上級Platform デベロッパー」は、認定 Platform デベロッパーの資格取得とSalesforce社が提供している公式e-learningサイト「Trailhead」にて、指定の学習コンテンツを受講することが必須です。
認定上級 Platform デベロッパープログラムは、複雑なビジネスロジックとインターフェースを開発するためのプラットフォーム構築とデータモデリングの高度なプログラミング機能のスキルと知識を身に着けていることを証明します。
マーケティング担当者向け
マーケティングご担当者様は以下3つの資格取得をおすすめします。
- Salesforce 認定 Marketing Cloud Account Engagement スペシャリスト
- Salesforce 認定 Marketing Cloud Account Engagement コンサルタント
- Salesforce 認定 Marketing Cloud アドミニストレーター
「認定 Marketing Cloud Account Engagement スペシャリスト」はマーケティングオートメーションツールであるAccount Engagement(旧:Pardot)を用いて、マーケティング施策におけるワークフローの設計や構築、実装をするための知識とスキルをもっていることを証明します。
上位資格である「認定 Marketing Cloud Account Engagement コンサルタント」は、Account Engagement の知識やスキルのみならず、 Account Engagement と Salesforce プラットフォームの統合に関する幅広い知識も求められる資格となっております。
2つの資格を取得することで、自社が実現したいマーケティング施策に沿って、SalesforceやAccount Engagementの設計や実装を行うスキルが身につきます。
また、Marketing Cloudアドミニストレーター資格にもチャレンジすることで、マーケティングスペシャリストとして幅広いスキルが身に付くでしょう。
データ分析担当者向け
データ分析のご担当者様は以下の資格取得をおすすめします。
- Salesforce 認定CRM Analytics and Einstein Discoveryコンサルタント
- Tableau Desktop Specialist
- Tableau Certified Data Analyst
「認定CRM Analytics and Einstein Discoveryコンサルタント」は、Salesforce社が提供するCRM Analytics と Einstein Discoveryを用いて、アプリケーションデータ取得プロセスやダッシュボード作成に関する知識・スキルを身に着けるために効果的です。
その他にもデータ分析のご担当者様の中には、Tableauを使っている方も多いかと思います。
TableauはSalesforceを代表する分析ツールの一つであり、Tableauに関する知識やスキルを証明するための認定資格として、「Tableau Desktop Specialist」と「Tableau Certified Data Analyst」が挙げられます。
上記の資格を取得することで、自社蓄積データの可視化の他、ダッシュボード作成や事業活動に効果的な分析設計といった知識やスキルが身につきます。
Salesforceの資格取得に向けた学習方法
ここまでご紹介してきたSalesforceの認定資格ですが、決して気軽に受験をして取得できるものではございません。
資格試験合格に向けては、体系的な知識の習得の他、実務で身に着ける経験、またそれらのベースとなる計画的な学習スケジュールが重要になります。
次章以降では、これから初めてSalesforceの認定資格を受験してみたいという方が、どんな方法でどれくらい学習をすれば合格に少しでも近づけるのか紹介いたします。
Salesforceの資格取得に向けて活用すべきコンテンツ
Salesforceでは、ユーザーの認定資格取得に向けて多くの有益なコンテンツが提供されています。
またそのほとんどが無料で利用できるため、どの認定資格を受験するかに関わらず、次に紹介する学習方法はぜひ参考にしてみてください。
1.Salesforceが提供する「Trailhead(e-learning)」で体型的に学ぶ
「Trailhead」とはSalesforceが提供している公式の学習プラットフォームです。
実務をイメージしたシナリオが用意されており、ユーザーは選択式のクイズに回答したり、仮想環境で実際にSalesforceを操作して回答をする問題など、学んだ内容をテストしながら学習を進めることができます。
また学習を進めていくと、ポイントが付与され、Trailblaizer(Salesforceの学習をする人)のランクがあがり、さらには特定のコンテンツ学習を修了することでバッチが付与されます。
このバッチはSalesforceアカウントに紐づき、他のユーザーへ知識やスキルを証明する証にもなります。
認定資格の中には、特定のバッチを取得していないと受験できない資格もあるため、Trailheadでの学習は必須です。
Salesforceが用意している受験ガイドには、それぞれの認定資格において推奨トレーニングと参考資料の記載があります。
この中には学習すべきTrailheadや試験の出題範囲についても記載があるため、それぞれ認定資格の学習を始める前に必ず読むようにしましょう。
例:認定アドミニストレーターの場合(受験ガイド)
- 推奨トレーニングと参考資料
- Trailmix(Trailheadのコンテンツがまとめられたもの)
参照:SalesforceのTrailhead(トレイルヘッド)とは?概要や効果的な活用方法について徹底解説
2.実際のSalesforce環境を触ってみる
またSalesforceの認定資格の中には、実務でSalesforceツールを運用していた経験がないと回答が難しいような問題も多数出題されます。
そのため、Trailheadなどの教材を読んで学ぶだけではなく、実際に自社のSalesforceなどをたくさん触ることが最も大事な学習になります。
認定資格に合格できるかどうかだけではなく、認定資格に合格するためにも、実務で活用できる知識やスキルが身に着けられているかを意識しましょう。
3.Salesforceのユーザーコミュニティ「Trailblazer Community」で質問する
Salesforceには様々な機能があり、学習を進める上でも実務のイメージがわかなかったり、どうしても理解が難しい場面があるかと思います。
その場合には自分で調べることももちろん大切ですが、一人で悩んでしまう前に世界中にいるSalesforceユーザーに相談をしましょう。
Salesforceは世界中のSalesforceユーザー同士が自由に交流できる「Trailblazer Community」を運営しています。
オフラインイベントやオンラインコミュニティが用意されており、熟練した知識やスキルを持ったユーザーがいつでも学習を助けてくれます。
4.Salesforceが開催している「Trailhead Academy(有償)」でレクチャーを受ける
また短期間で体系的かつ効率的に学ぶ必要があるご担当者様は、有償のコンテンツではございますがSalesforceから「Trailhead Academy」が提供されています。
認定資格によりますが、Trailhead Academyは数日間にわたって、Salesforceの講師が認定試験合格に必須となる知識や機能について、ハンズオン演習を交えてレクチャーしてくれます。
ただ受講には費用がかかる点と開講日が決められている点には注意が必要です。
認定資格を受験する目的や試験までのスケジュールなどに合わせて、受講を選択するようにしましょう。
例:認定アドミニストレーターの場合
Salesforceの資格取得に向けた学習スケジュール
続いて認定資格の合格に向けて、どれくらいの期間、学習が必要なのかについて説明します。
結論から申し上げると、「受験する認定資格や受験者の実務経験によって変わる」というのが実際のところです。
ただ、それでは学習スケジュールのイメージがつかないため、どれくらいの学習期間が必要なのか参考にしていただける指標があります。
まずは受験したい認定資格の受験ガイドから、「推奨トレーニングと参考資料」に記載されているTrailmix(Trailheadのコンテンツがまとめられたもの)を見てみましょう。
Traimixの右上に、「残り時間」の表記があります。
これが認定資格の合格に向けて、必要なTraliheadの学習が完了するまでの大まかな時間を表しています。
上記に加えて、実際にSalesforceを操作する時間や受験ガイドに記載されている出題範囲を参考にご自身の得意・不得意を考慮して、学習に必要な時間、スケジュールを確保するようにしましょう。
またここでも大切なことは、「実務に活用できる知識やスキルを身に着けるための学習をする」ことです。
もちろん短期間で認定資格の合格をすることも素晴らしいですが、知識やスキルの習熟は人それぞれです。
Trailheadでの勉強や実際のSalesforce環境に触れる機会を増やし、ご自身のペースで自社のSalesforce環境を正確に理解し、自社に沿って活用を最大化させることが一番の合格への近道とも言えます。
認定資格の受験には受験費用も発生するため、実務で活用できる知識とスキルを身に着けて、しっかりと準備をしてから試験に臨むようにしましょう。
Salesforceの資格を保持するための更新とは
Salesforceの認定資格に合格した後も、1年に1度、認定資格の更新が必要になります。
SalesforceはSaas製品であり、その機能は時期を追うにつれてバージョンアップしていきます。
そのため認定資格を取得した後も、認定資格に相応しい知識やスキルを維持するためには最新リリースの内容についても理解を深める必要があります。
Salesforce 認定資格を維持するための対象となる更新モジュールは、Trailhead で提供されます。
期日までに更新要件を満たさなかった場合は、上位資格を含むすべての認定資格は失効、もしくは一部の資格では保留状態となるため注意が必要です。
ただし上位資格については、該当の基本資格の更新を完了することで資格を維持することができます。
まとめ
今回は世界中で需要が高まっているSalesforceの認定資格について、認定資格の概要や種類、学習方法や取得後の更新について説明をいたしました。
いかがだったでしょうか?
本記事をご覧いただき、Salesforceの認定資格は非常に価値がある資格だと分かった一方で、合格が難しい資格であることもご理解いただけたかと思います。
Salesforceの認定資格合格には、テキストやコンテンツを通した学習の他、実際のSalesforce環境に触れ、機能を理解し、実務にどのように活用していくことができるのか考える機会を増やしていくことが非常に重要です。
Salesfroceの正しい知識を身に着けることが適切な運用につながりますし、適切な運用をすることで正しい知識が身についていくため、学習と実務は相互に関わって参ります。
そのため本記事が、自社のSalesforce運用を見直し、正しい管理や実装ができているのか、見直すきっかけになれば幸いです。
Salesforceを自社に浸透させ、活用をしていくことで、さらにSalesforceの理解を深めたいご担当者様は、ぜひ弊社ストラへお問い合わせくださいませ。
ストラではSalesforceの認定資格を保有しているコンサルタントが、各社様に寄り添って適切なSalesforceの環境設定や運用をご支援いたします。
自社の運用に沿ったSalesforce活用ができているのか、今一度見直してみたいと思われたご担当者様は、こちらのお問い合わせフォームよりまずはお気軽にご相談してみてください。